今後の研究の推進方策 |
令和3年度及び令和4年度は、当初の予定どおり、故クラウス・フォーゲルの教授資格論文(Klaus Vogel, Der raumliche Anwendungsbereich der Verwaltungsrechtsnorm, Frankfurt a. M. 1965)及びフランス気鋭の研究者の博士論文(Andreas Kallergis, La competence fiscale, Dalloz 2018)を手掛かりとして、独仏両国の国法理論がその共通の淵源から分岐し、いま再び収斂あるいは交錯しつつある理論史的な過程について実証的な研究を進めることとし、更なる総合的な研究へと展開できる示唆ある知見を得られるよう努めたい。その際、令和2年度の僅かな成果である英国租税法史の研究成果を踏まえて、本研究課題に係る英国法と大陸法の交錯関係についても一定の手がかりを得られるよう努めたい。
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