本研究では、憲法パトリオティズムの日本における応用可能性を探求した。とりわけ憲法解釈、社会統合と天皇制、平和主義、憲法教育、市民的不服従などの問題領域ついて検討し、研究成果を通じて、日本における応用可能性も十分に存在すること示した。また研究期間中、新型コロナウイルスによる新たな問題が生じたことから、感染拡大の下における法的諸問題についても検討した。 以上の研究成果を踏まえ、憲法と教育との関係性を体系的に検討したものとして、単著『憲法パトリオティズムと現代の教育』(日本評論社)を刊行し、研究成果を憲法学だけではなく、教育学などへもより還元することができた。
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