研究課題/領域番号 |
20K01269
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05020:公法学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
栗田 佳泰 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (60432837)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 多文化共生 / 信教の自由 / 行政裁量 / 学校教育 / 比較憲法 / リベラリズム / ナショナリズム / リベラル・ナショナリズム |
研究成果の概要 |
本研究においては、多文化国家・移民国家の成功例として知られるカナダを素材に、宗教的マイノリティの子どもの受入にかかる憲法問題について取り組んだ。日本の学校におけるマイノリティの子どもの教育については、そもそも日本語の習得に困難がありドロップアウトする子どもが多いといった問題や、学校教育における宗教的中立性について必ずしも理解が進んでいないといった実情があり、本研究では、まず、それらの論点について憲法の観点から考究した。また、カナダを訪問し、現地での大学教育等の在り方について調査した。これらの知見は、引き続き、日本の学校におけるマイノリティの受入という喫緊の課題に対応すするのに役立つであろう。
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自由記述の分野 |
憲法学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学校教育の内容がいかにあるべきかについて、憲法学は従来から関心を抱いてきた。しかし、マイノリティの子どもを学校教育からドロップアウトさせずに受け入れていくために憲法学がどのような知見を提供しうるかについては、必ずしも十分に考察されてこなかったように思われる。もちろん、信教の自由との関連では伝統的に議論が行われてきた。だが、判例上、学校教育の場面における信教の自由の保障は不明確である。そこで本研究は、宗教と同様に、しかし場合によってはより深刻に問題となる言語教育や、学校で宗教を教える上で考えるべき中立性について、憲法的観点から考察を加え、より充実し、かつ公正な教育が求められることを明らかにした。
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