研究実績の概要 |
米国の租税回避事件の判例について検討を行った。2020年度は特に1960年代のKetsch 事件連邦最高裁判決(364 U.S. 361)及びその関連事件の判決(Weller事件第三巡回控訴裁判決(270 F.2d 294)など)並びに Goldstein事件第二巡回控訴裁判決(364 F.2d 734)等の読み込みを行い、その上で、Alvin Warren (The Requirement of Economic Profit in Tax Motivated Transactions (以下著作のタイトルについては省略)), Kenneth Gideon, Hoffman Fuller, Robert Thornton Smith, Karen Moore, Walter Blumらの著作を読み込んで、1960年代の判例にどのような特徴があり、それらがどのように理解され、租税回避否認法理の形成につながっていったかについて検討した。
|