• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

データ駆動型経済における巨大IT企業間の競争と取引の公正性確保とに係る比較法研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K01335
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分05040:社会法学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

井畑 陽平  長崎大学, 経済学部, 教授 (80467406)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード独占禁止法 / 取引の公正 / データ駆動型経済 / 競争政策
研究成果の概要

本研究の「問い」は、データ駆動型経済における理想的な市場秩序形成に資する法規制のあり方とは何か、である。この問いを考察するにあたり、わが国でGAFAら巨大IT企業間の競争を確保しつつ、個人データの利用適正化やプライバシーの保護にも目配りした法規制体系について、米国及びEUの競争法やデータ保護法等の先例を分野横断的に収集・分析した。
本研究の結果、米国では、特にバイデン政権下で、競争法と消費者保護法とを兼ねたFTC法を根拠として、データを利活用する取引の「公正性」を確保しながら、同時に、大量のデータを利活用し、資源配分上の効率性をも増大できるような競争のあり方を模索している実情が明らかになった。

自由記述の分野

独占禁止法、競争法

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果の学術的・社会的意義は、第1に、消費者の利益を守る法的介入の正当化根拠としての「取引の公正」概念に依拠しつつ、GAFAら巨大デジタルプラットフォームに対して、競争の観点から規制を行う独禁法を用いて介入すべき競争上の弊害やその内容が、理論とともに行為類型を含めてある程度特定することができた点、第2に、「公正性」という柔軟な概念をベースとして個別的問題に対する具体的な施策の方向性を可能な限り示したことから、今後消費者が直面すると考えられる、別の文脈での新たな社会的課題の解決策を提示するにあたっても応用あるいは転用が可能な理論的バックボーンを形成するのに(いくらかでも)寄与しうる点である。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi