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2023 年度 実績報告書

金融市場の変化に対応した金融商品の推奨・販売ルールの検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K01368
研究機関京都大学

研究代表者

山下 徹哉  京都大学, 法学研究科, 教授 (10511983)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード金融商品 / 顧客等に対する誠実義務 / 顧客本位の業務運営に関する原則 / 資産運用 / 保険募集 / 保険代理店
研究実績の概要

本研究は、情報提供モデルの限界と販売チャネルの多様化という金融市場の変化に対応した金融商品の推奨・販売ルールのあり方を明らかにすることを目的とするものである。
令和5(2023)年度は【展開研究期】として、前年度以前にリサーチを行ってきた事項を踏まえながら、金融商品の推奨・販売ルールのあり方について、監督法と私法といったハードローにソフトローも加えた総合的な観点から検討した。具体的な検討内容は下記のとおりである。
第1に、令和5年金商法等改正により金融サービスの提供関する法律が改正され、顧客等に対する誠実義務、すなわち顧客等の最善の利益を勘案しつつ、顧客等に対して誠実かつ公正に、その業務を遂行しなければならないという義務が明文化されたが、同義務の法的性質・義務内容は必ずしも明確ではなく、一種のソフトローである顧客本位の業務運営に関する原則との関係で検討を要する。そこで、同義務の意義について検討を行った。
第2に、顧客のニーズに応じた金融商品の推奨・販売のためには、販売対象となる金融商品それ自体の品質管理や資産運用業の規制のあり方も問題となるため、この点に関する検討を行った。
第3に、令和5年に、損害保険業において、保険金不正請求や保険料調整行為等の不適切事案が発覚したが、これらの事案の背景として保険募集のあり方が決定的な要因となっていることが指摘されているため、損害保険分野における保険代理店のインセンティブ構造を分析し、あるべき規制のあり方について検討を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 人傷一括払をめぐる諸問題の検討2023

    • 著者名/発表者名
      山下徹哉
    • 雑誌名

      損害保険研究

      巻: 85(3) ページ: 231-273

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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