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2023 年度 実施状況報告書

上場会社における役員層への女性登用を促進する取組みについての比較法研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K01411
研究機関久留米大学

研究代表者

本間 美奈子  久留米大学, 法学部, 教授 (00282195)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード上場会社 / 取締役 / 自主的アプローチ / クオータ制 / 非財務情報の開示 / コーポレートガバナンス・コード / 管理職 / 女性登用
研究実績の概要

2023年度は、以下の研究を行った。
①レビュー組織第3弾のFTSE Women Leadersが2023年と2024年に公表した報告書と関連文書(FRCやFCAの報告書等)を精査し、女性登用の取組みを促す規制が従来のFTSE350を超えて拡大している状況に合せて研究を進めた。
②ノルウェーのクオータ制(女性役員割当制)導入に至る経緯を政府・企業・市民団体の動向より辿り、検討を行った。
③イギリスの上場会社における取締役への女性登用を促進するレビュー組織第2弾であるハンプトン・アレクサンダー・レビューと関連資料の精査・分析を通じて、取締役と上級管理職への女性登用を成功させたイギリスの取組みについて検討し、その成果を論文として公表した。
④前年度までのレビュー組織第1弾であるデーヴィス・レビューと関連資料の精査・分析の成果と③を踏まえて、イギリスの2010年から2020年までの取組みについて総括的に検討し、その成果を学会で報告した。
①~④については、会社法のみならず労働法の研究者に研究内容を聞いていただき、意見等を交換する機会を持つことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度に予定していた海外調査については、怪我の影響のため実施できなかったが、2020年度からの本研究の成果の一部について、学会報告を行い、論文を公表することができた。

今後の研究の推進方策

イギリスとノルウェーの取組みについて、引き続き文献による調査を進めながら、日本の取組についての具体的な検討を進める。特に、コーポレートガバナンス・コードや情報開示、女性活躍推進法に至る経緯など、詳細な検討を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

海外調査を行うための旅費の使用を予定していたが、実施しなかったため、予定通りの旅費の使用ができず、次年度使用額が生じた。今後、状況を見ながら、海外調査を実施するか、国内企業の調査に関する文献を購入することを予定している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] イギリスの上場会社における管理職と取締役への女性登用を促進する取組みーハンプトン・アレクサンダー・レビューの歩みー2023

    • 著者名/発表者名
      本間美奈子
    • 雑誌名

      久留米大学法学

      巻: 88号 ページ: 1-50

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 上場会社における役員層への女性登用を促進・継続する取組みーイギリスの民間主導による自主的アプローチを中心にー2023

    • 著者名/発表者名
      本間美奈子
    • 雑誌名

      九州法学会会報2023

      巻: 2023年 ページ: 5-8

    • DOI

      10.20661/kla.2023.0_5

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 上場会社における役員層への女性登用を促進・継続する取組みーイギリスの民間主導による自主的アプローチを中心にー2023

    • 著者名/発表者名
      本間美奈子
    • 学会等名
      九州法学会

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公開日: 2024-12-25  

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