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2023 年度 研究成果報告書

現代メキシコにおける暴力と政党政治

研究課題

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研究課題/領域番号 20K01467
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分06010:政治学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

馬場 香織  北海道大学, 公共政策学連携研究部, 准教授 (10725477)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードメキシコ / 比較政治 / 暴力 / 政党 / 女性の政治参画
研究成果の概要

本研究の成果は、第1に、2018年のメキシコ大統領選の直前に行われた世論調査の結果をもとに分析を行い、組織犯罪暴力が政党支持のあり方に重要な影響を与えている可能性を示した。第2に、ベラクルス州の事例について、候補者や選挙関係者に対する暴力のデータをもとに分析を行い、ターゲットの党派的偏りと地理的偏りを確認し、当局からの庇護と一帯の地域にガバナンスを広げるための暴力が示唆されることを示した。第3に、女性議員の実質的代表を下院の法案データをもとに明らかにし、「女性に対するジェンダーに基づく政治的暴力」防止のための一連の法改正を事例に、実際の法案審議のプロセスにおける女性議員の役割を明らかにした。

自由記述の分野

比較政治学

研究成果の学術的意義や社会的意義

第1に、メキシコおよびラテンアメリカの政党システム研究における新しさと貢献がある。安定的な政党システムの変容に関して、暴力の与える影響に着目しつつ、近年の変化を体系的に分析した結果を示した。独裁国家を含め、選挙を行う国が大多数を占めるなか、暴力と政党政治に関する知見は社会的な意義も有する。第2に、女性の政治参画と暴力に関する研究として、実質的代表の観点から政治的ジェンダー暴力を防止する法改革を検証し、新たな知見を提示した。クオータ制と女性議員の増加の効果は社会的にも関心の大きいテーマであり、メキシコの事例分析から得られる示唆は大きい。

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公開日: 2025-01-30  

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