研究課題/領域番号 |
20K01505
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
崔 慶原 常葉大学, 外国語学部, 教授 (00637382)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 北方外交 / 北朝鮮核問題 |
研究実績の概要 |
(1)COVID-19の影響で2020年度から全く進められなかった海外での資料調査を実施した。韓国外交部の外交史料館と国会図書館で1980年代後半から1990年に作成された日韓関係や韓ソ関係に関する外交文書を閲覧し、冷戦終結を受けた韓国外交の動きがわかる外交文書を獲得できた。 (2)韓国国防大学教授の朴榮濬氏のインタビューを実施し、冷戦終結後の朝鮮半島における安全保障と外交史研究について意見交換を行った。1990年代の韓国外交や北朝鮮核問題の始まりについて貴重な示唆を得た。 (3)入手した外交文書の分析を進め、「冷戦終結期における安全保障―日韓防衛交流制度化の始まり―」と題する研究報告を行なった。 (4)冷戦終結以降、米中の間で「均衡外交」を展開してきた韓国外交が2022年ロシアのウクライナ侵攻を受け、転換が図られていることを分析し、「日米韓安保協力関係の再構築―尹錫悦政権の外交安保政策を中心に」と題する論文を刊行した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ようやく海外での資料調査を再開したものの、まだ十分な調査ができていない。また収集した膨大な資料を読み込み、分析する作業を進めているが、論文としてまとめていく段階までは至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
今年度も引き続き外交文書の調査に努めながら、入手した資料の分析を進める。また、昨年度に研究報告したものは論文としてまとめ、学術誌に投稿を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究は2020年度から開始しているが、COVID-19の影響で当初計画していた研究期間の間に、一度も海外での資料調査が出来なかった。今年度にようやく資料調査を再開したばかりである。
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