研究実績の概要 |
本研究の目的は「日本のインテリジェンス機関に対する民主的な監視制度の今後の具体的な在り方の解明」である。欧米諸国(米、英、加、豪等)と日本の関係諸制度の比較分析を通じ、日本における民主的な監視機関の望ましい設置形態、権限範囲、構成員の属性・規模等の解明と提案を行うことが目標である。 2020-21年度は、①日本の情報監視審査会の実態把握、②欧米諸国のインテリジェンス機関に対する民主的監視機関の実態把握、を目標とし、①関係文献調査、②国内外の関係者に対する聞取り調査(現地訪問を含む)、を計画している。2020年度内は、新型コロナウイルス感染症の拡大により海外出張が実施できなかったが、日本国内における文献調査等を通じて一定の前進を遂げることができた。主な成果は次のとおり。 【論文発表】(1) Kobayashi, Y. (April 2020), "The Intelligence Community in Japan: Small Intelligence of Economic Superpower - Reform in Progress," Bob de Graaff (ed.), Intelligence Communities and Cultures in Asia and the Middle East, pp. 149 - 162. (2) Kobayashi, Y. (July 2020), "Assessing Police Oversight and the Complaint Review System in Japan, " Meiji Journal of Governance Studies 5 pp. 15 - 28. 【学会報告】小林良樹(2020年12月5日)「国会の情報監視審査会の創設から 6 年」国際安全保障学会 2020年度年次大会。
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