研究実績の概要 |
本研究の目的は「日本のインテリジェンス機関に対する民主的な監視制度の今後の具体的な在り方の解明」である。欧米諸国と日本の関係諸制度の比較分析を通じ、日本における民主的な監視機関の望ましい設置形態、権限範囲、構成員の属性・規模等の解明と提案を行うことが目標であった。当初計画では、23年度は全体の総括と国際会議等での成果発表を実施する予定であった。20-21年度のコロナ禍の影響の波及はあったものの、概ね満足の行く成果を得られた。 2023年度中の主な成果は次のとおり。これらは、研究期間全体の成果も兼ねている。 【論文発表】(1) 小林良樹(2023年7月)「インテリジェンス組織構築に何が必要か」『外交』80号、pp.66-71. (2) Yoshiki Kobayashi (2023). Integrating Japan’s Intelligence Community: analyzing the effectiveness of the Director of Cabinet Intelligence as a coordinating body, Intelligence and National Security 38(7) pp.1151-1170. 【学会報告】(1) 小林良樹「日本のインテリジェンス・コミュニティ―の統合の状況-内閣情報官の取りまとめ機能の評価 」国際安全保障学会 2023年度年次大会、2023年12月3日. (2) Yoshiki Kobayashi, Institutional Challenges to Police Accountability in Japan, International Studies Association Asia-Pacific Tokyo 2023 (August 9, 2023).
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