研究課題/領域番号 |
20K01538
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 関西外国語大学 |
研究代表者 |
長瀬 由美 関西外国語大学, 外国語学部, 准教授 (60563989)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | カプチン修道会グアム(1911-1945) / 司教オラノ(1891‐1970) / 日本の年代記 / グアム/第二次世界大戦 / カプチン修道会ナバラ管区史料館 / 史料研究 / 宣教・司牧上の外交面 / 日西関係 |
研究成果の概要 |
本研究は、第2次大戦中のグアム・カトリック司教(1934‐1945)ミゲル・アンヘル・オラノ(1891‐1970)についての伝記研究の第1段階を成す。カプチン修道会ナバラ管区史料館に保存された同司教が残した一次史料を収集し、量・質の分析からこの史料の全体像と執筆目的、日本に強制隔離されていた同司教が綴った『日本の年代記』(1942‐1943)の同様な分析から司教の霊性と日本像変遷等を抽出できた。これらに基づき、米海軍支配下、日本占領下から日本への追放時、政治的な会食時における同司教の宣教・司牧上の外交面を分析し、その目的・手法、専門的形成が解明できた。新型コロナ禍で、史料分析・統合に注力した。
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自由記述の分野 |
国際関係史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では、カトリック教会やその教義・歴史についての知識は、信者も少なく極少数を除いて共有されて来なかった。この文脈で、第二次世界大戦期に帝国を目指して立ち回った日本が、普遍のカトリック教会やその代表者らをどこまで理解して(おらず)、どう扱っているかを、大戦中、中立国のスペイン出身でありながら米海軍支配下、日本占領下のグアムを司牧し、日本に追放されたカトリック司教がどう見ていたか、彼の理解は正確か、それはなぜか、スペイン・カトリックと日本のファシズムやその基盤となる文化とが違う点は何か、その国際関係史への影響を解明でき、普遍の価値について日本人に再考させる重大な学術的・社会的意義があると言える。
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