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2023 年度 実績報告書

組織における戦略的情報集約・伝達と最適な意思決定メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 20K01544
研究機関京都産業大学

研究代表者

千葉 早織  京都産業大学, 経済学部, 准教授 (50770880)

研究分担者 堀 一三  立命館大学, 経済学部, 教授 (60401668)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード情報の伝達・集約 / 情報デザイン / 組織デザイン / チープトークモデル
研究実績の概要

本研究は、組織内に散在する情報を意思決定者により正確に伝えるためにはどのようにすべきかに着目して分析を行い、最適な組織体制について知見を与えることを目指している。具体的には、情報の非対称性の下、合理的な経済主体が効用や利益を最大化すべく戦略的に行動することを想定し、ゲーム理論や情報の経済学を用いた分析を行う。令和5年度については、次の件を大きく進展させた。

研究 “Countervailing Conflicts of Interest in Delegation Games”(S. Chiba & K. Leong著)は、組織などにおける意思決定権限者(プリンシパル)からプロジェクト情報を持つ部下(エージェント)に、新規プロジェクトの選択・実行の決定権限を移譲するメリットを分析した。チープトークモデルの応用研究である。Dessein (2002)をはじめとする既存研究では、両者のプロジェクト選好の相違(利益相反)の程度が小さい程、プリンシパルにとっては権限移譲するメリットが大きいとの単調な関係が示されていた。しかし、この研究では、既存研究が想定しなかった現状維持(新規プロジェクトを実施しないというアウトサイドオプション)が選択できる状況においては、利益相反の程度と権限委譲のメリットの関係が非単調である(つまり、意見が相違する部下に権限を移譲することが悪いとは限らない)ことを示した。2024年11月に、Games(査読付き国際誌) に採択、掲載された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Countervailing Conflicts of Interest in Delegation Games2023

    • 著者名/発表者名
      Saori CHIBA, Kaiwen LEONG
    • 雑誌名

      GAMES

      巻: 14(6) 71 ページ: 1-20

    • DOI

      10.3390/g14060071

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] Sequential Voting and Forward Herding2023

    • 著者名/発表者名
      Saori CHIBA
    • 学会等名
      14th East Asian Contract Theory Conference
    • 国際学会
  • [備考] 堀一三(研究分担者)の個人研究Website

    • URL

      https://sites.google.com/site/kazhori/

  • [備考] 千葉早織(研究代表者)の個人研究Website

    • URL

      https://sites.google.com/a/bu.edu/saori-chiba/home/research

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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