研究実績の概要 |
令和3年度は,まず2人定数和ゲームが持つ性質をn人変動和ゲームに対して考え,いわゆる非本質的なゲームについてその範囲を拡張することと,それと補完的に,本質的なゲームにおける提携間の非協力ゲームについて考察した.特に後者について,論文化の可能性を現在検討中である.また,マックスミン戦略,均衡戦略,有限人の進化均衡戦略のあいだの関係について,現在一般的な考察を行っているところである.令和3年度に公刊した論文は次の1編である.この論文は,離散の二人線形立地モデルにある最適反応の弱い非循環性について論じたもので,研究計画書の概要(iii)にある,最適反応等の動学でナッシュ均衡が求められるゲームの研究の成果に含められる.なお,論文は査読付きの海外共著論文である.Iimura, T. and von Mouche, P., “Discrete Hotelling pure location games: potentials and equilibria, FGS’2019 - 19th French-German-Swiss conference on Optimization, ESAIM Proceedings and Surveys, vol. 71, pp.163--174, 2021
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