現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度の研究実績報告書で示した今後の研究指針方策では、Kelso and Crawford (1982)の労働市場モデルを譲渡可能な効用モデル(TUモデル)に変形できることに着目して、反双対性による仲介労働市場のコアの戦略的基礎付けを行うことになっていたが、労働経済学的に重要な「失業の潜在的発生」を仲介労働市場のコアの理論で説明することを優先し、これを実施した。この結果は、Oishi, Takayuki and Tomioka, Jun and Sakaue, Shin, Stability of Coexistence of Private and Public Job Placement Services in Labor Markets (revised version)としてまとめられ、SSRN(Social Science Research Network)上で公開した。また、オランダのティンバーゲン研究所にて、大石により口頭で発表された。(2023年9月14日) また、コアが非空であるクラスとして知られる平衡ゲームのクラスで、Shapley値がナッシュ遂行できるような反双対メカニズムを作成するための基礎モデルを開発した。以上の結果を含む研究成果は、Oishi, Takayuki and Tajika, Tomoya, An Implementation - Theoretic Analysis of Sharing a River With Positive and Negative Externalitiesとしてまとめられ、SSRN(Social Science Research Network)上で公開した。また、スペインのバルセロナ大学にて、大石により口頭で発表された。(2024年2月23日)
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