研究課題/領域番号 |
20K01585
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
今井 晋 北海道大学, 公共政策学連携研究部, 教授 (10796494)
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研究分担者 |
鈴木 広人 城西国際大学, 経営情報学部, 准教授 (10434375)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 操作変数 / 費用データ / 需要関数の推定 / 費用関数の推定 |
研究実績の概要 |
Instrument-free identification and estimation of differentiated products models using cost data, by David P. Byrne, Susumu Imai, Neelam Jain and Vasilis SarafidisがJournal of Econometrics にて公刊予定(In press). この論文では、費用のデータを用いた新しい需要関数の推定法を提示している. その特徴は、需要関数の推定の際に、従来必要とされている操作変数が不要であることである. Estimating cost function in differentiated products oligopoly models without instruments, by Susumu Imai, Neelam Jain, Hiroto Suzuki and Miyuki Taniguchi:2021年日本経済学会春季大会にて共著者の谷口みゆき准教授が発表. 同論文を谷口みゆき准教授が2021年11月に慶応大学慶応大学経済学部研究会で発表. この研究では、操作変数を用いずに通常使われている費用関数を推定する方法を提示し、モンテ・カルロ分析等を用いてその有効性を示している. Assessing gender gaps in employment and earnings in Africa: The case of Eswatini Zuzana Brixiova Schwidrowski, Susumu Imai, Thierry Kangoye, Nadege Desiree Yameog. Development Southern Africa Volume 38-4, 2021.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
論文:Instrument-free identification and estimation of differentiated products models using cost data, by David P. Byrne, Susumu Imai, Neelam Jain, Vasilis Sarafidisが Journal of Econometrics にて公刊予定(In press). 論文:Estimating cost function in differentiated products oligopoly models without instruments, by Susumu Imai, Neelam Jain, Hiroto Suzuki, Miyuki Taniguchi,を共同研究者、谷口みゆき准教授が日本経済学会、慶応大学経済学部で発表. 研究:Structural estimation of the static entry games where the characteristics of non-entrants are unobservable, by Susumu Imai, Ken Inosaki において、企業の参入ゲームの推定において新しい手法を提唱し、独占市場のケースにおけるモンテ・カルロ分析を終了した. 現在、寡占企業の市場で複数均衡が生じる場合のモンテ・カルロ分析に取り組んでいる.
以上の成果が達成されたので、順調であると考える。
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今後の研究の推進方策 |
Estimating cost function in differentiated products oligopoly models without instruments:共同研究者、谷口みゆき准教授の発表野おいて得られたコメントを参考にして、更に論文を改善する。 研究:Structural estimation of the static entry games where the characteristics of non-entrants are unobservable, by Susumu Imai, Ken Inosaki において、寡占企業の市場で複数均衡が生じる場合のモンテ・カルロ分析に更に取り組む。開発された手法を、米国ウィスコンシン州の老人ホームのデータを用いた実証分析に応用する。 論文:Estimation of production functions with revenue data, by Susumu Imai Neelam Jain Hajime Katayama and Lucas Navarro の推定方法に計測誤差を導入し、ベイズMCMC法を用いて推定を行うモンテ・カルロ分析を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
自年度仕様額が生じた理由:コロナ、パンデミックのため、旅費等を用いた打ち合わせができなくなったため。 使用計画:旅費: 共著者、ロンドン市立大学教授Neelam Jain先生の北大への招聘。Neelam Jain教授北大滞在中に、他の共著者(鈴木広人、谷口めぐみ准教授)との北大での打ち合わせ。
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