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2020 年度 実施状況報告書

グローバル・バリュー・チェーンへの参入・高度化の決定要因に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K01649
研究機関独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所

研究代表者

梅崎 創  独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 開発研究センター 経済統合研究グループ, 研究グループ長 (80450500)

研究分担者 黒岩 郁雄  新潟県立大学, 国際経済学部, 教授 (40403612)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードGVC / 国際産業連関表 / 参入 / 高度化 / 物流連結性
研究実績の概要

研究初年度であるため、まずは必要な物品調達から着手をした。コロナ禍の影響もあり、6月に仕様書を作成したノートPCの調達に時間がかかり、納品が9月となった。STATA、Microsoft Office、Adobe Illustlatorなどの必要なソフトウェアの調達はそれ以前に完了していたが、インストールおよび利用開始はノートPCが納品されてからということになった。
また、本研究で利用するデータの調達も進めたが、これもコロナ禍の影響で当初想定以上の時間を要することになった。また、初年度は海外での現地調査が困難であると見込まれたため、統計データを用いた定量分析により重点を置くこととし、一部のデータについては予定を前倒して調達することとした。すでにアジア経済研究所として調達済みのデータを踏まえ、初年度は、Lloyd's Listの1995年版、2005年版、2010年版を調達した。ここで調達したデータは、既調達データとあわせて、データの整理、クリーニング、集計等の作業を進めている。
他方、国際産業連関表については、当初から予定していたEORA、OECD表に加えて、アジア開発銀行(ADB)表も調達して、GVC関連指標の算出を進めている。並行して進めている先行研究レビューに基づいて、より一般的なGVC参入指標の算出を進め、また、高度化指標についても比較検討を進めているところである。
コロナ禍により研究事業の立ち上げが遅れ、また、連絡調整に通常以上の時間を要してきたため、研究作業には若干の遅れがある。初年度内に執筆予定であったディスカッションペーパーに関しては、2年度めの前半までに執筆し、当初計画通りに2年度目を終えられるよう取り組んでいる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍により在宅勤務の機会が増えた結果、担当部署および調達先との連絡調整に若干の支障が生じ、PC等の物品およびデータ購入に当初想定以上の時間を要することになった。
また、同じ理由で当初予定していた現地調査が実施できなくなったため、統計、文献に基づく研究の比重を高めており、在宅勤務により研究環境に制約がある中で、データ整理、クリーニングなどにも当初想定以上の時間を要している。

今後の研究の推進方策

本研究遂行のために予定していたデータ購入は昨年度内に完了し、データのクリーニング、整理を進めてきたので、まずは記述統計に基づく分析を進める。
並行して、公開されている統計資料の最新版に基づいてデータベースを更新し、計量経済学的分析を本格化させていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

2020年8月24日付の前倒し支払い請求書において、統計データの追加購入およびソフトウェア調達手段の変更のため、直接経費90万円の前倒し支払いを承認していただいたため、当初より予算額が増えていたことが次年度使用額に残額がある理由である。
また、上述の通り、初年度内に執筆予定であったディスカッションペーパーを2年度目に延期した結果、英文監修のための予算を繰り越すことになった。
2年度目にディスカッションぺーパーを執筆する際に、この繰り越し分を充当する予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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