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2022 年度 研究成果報告書

途上国における学力に応じた学習介入の長期効果検証と非認知能力の役割

研究課題

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研究課題/領域番号 20K01668
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分07040:経済政策関連
研究機関立命館大学

研究代表者

関 麻衣  立命館大学, 経済学部, 准教授 (70771468)

研究分担者 澤田 康幸  東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (40322078)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード教育 / 自学自習 / 認知・非認知能力 / 無作為化比較対照実験 / 非市場競争 / スピード競争 / ピア効果
研究成果の概要

バングラデシュのNGO(BRAC Primary School)において実施したランダム化比較試験を通じて、個別の理解力にあったレベルでの自学自習(learning at the right level)を提供すると、児童の認知能力(算数の点数)がどのタイプの児童でも向上し、さらに、元々認知・非認知ともに低い児童の非認知能力(自尊心など)も向上するという事が計測できた。ちなみに児童間のピア効果に関する検証ではスピード競争が起きていることが観測されたが、意外にも悪い影響がなく、むしろ点数の向上に一部影響していることが観測された。なお非認知能力への影響は6年後も残っていることを計測した。

自由記述の分野

実証ミクロ計量経済学

研究成果の学術的意義や社会的意義

途上国を中心に学びの質を向上させるエビデンスに基づいた方策が必要とされている(SDGsゴール4)。先進的な教育で有名なBRAC Primary School(BPS)も算数教育に苦心していた。BPSの要請を受けた公文教育研究会が試験的に教材と研修を提供する一方で、本研究チームは厳密かつ公正なデータに基づく効果検証を実施。先行研究で明らかになっていた"teaching" at the right levelの学力向上効果に関連し、本研究は"learning" at the right levelも学力向上に有効であると示し、さらに、非認知能力向上の長期効果を観測した。

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公開日: 2024-01-30  

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