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2022 年度 実施状況報告書

不確実性下における移民の理論・実証分析:分析フレームワークの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K01669
研究機関大阪経済大学

研究代表者

小川 貴之  大阪経済大学, 経済学部, 教授 (40434782)

研究分担者 坂本 淳  大阪学院大学, 経済学部, 講師 (90845025)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード不確実性 / 移民 / 動学的一般均衡理論 / 実証分析
研究実績の概要

本年度は主に以下の3点の研究を行った。
(1)2国・2財・2生産要素の新古典派開放経済において、労働者が他国の賃金率に関して「不確実性」を抱きながら、国際的な移住選択を行う理論モデルを構築し、交易条件や経済厚生に及ぼす影響を解析的に明らかにした。本論文を2022年11月12日に大阪大学「資産価格研究会」にて報告し、コメントに基づいて論文の改訂を行った。今後は論文は完成させ、英語校正を経た後に、国際学術雑誌への投稿を行う予定である。
(2)Izhakian (2017)の手法を用いて、所得に関する各国の「不確実性(確率分布のゆらぎ)」を現実のデータから抽出し、その国際間での差が各国の移民の純流入の変化に統計的に有意な影響を与えているかを検証した。本論文について、研究会を通じて他大学の研究者から有益なコメントを頂いたため、現在論文を改訂している。今後は論文は完成させ、英語校正を経た後に、国際学術雑誌への投稿を行う予定である。
(3)上記(1)の理論モデルからアイデアを得た下記2本の論文をWorking paperとして公表し、学会や研究会で報告した。現在は国際学術雑誌への投稿を行っている最中である。
・Momoda, Shohei, Takayuki Ogawa, and Ryosuke Shimizu (2022) "International Spillover Effects on Automation," SSRN Working Paper.
・Ogawa, Takayuki, and Ryosuke Shimizu (2022) "Automation and Unemployment in a Fair-Wage Model," 青山学院大学 経済学部 経済研究所 ワーキングペーパー.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

学会や研究会での報告で頂いたコメントを反映して論文を改訂したため、また投稿を行った国際学術雑誌のレフェリーから論文改訂を求められたため、論文の公表が当初の計画よりもやや遅れているものの、研究は着実に進展していると言える。

今後の研究の推進方策

2023年度は、2022年度の研究成果を国際学術雑誌に投稿すると共に、学会や研究会などで報告を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス(COVID-19)が世界的に流行したため、予定していた国内学会および国際学会に参加できなかった。このため、国内旅費および外国旅費を使用することができなかった。2023年度は積極的に学会で研究成果の報告を行いたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] International Spillover Effects on Automation2022

    • 著者名/発表者名
      小川貴之・清水良平・桃田翔平
    • 学会等名
      日本経済学会 2022年度秋季大会

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公開日: 2023-12-25  

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