本研究では,垂直的市場における株式保有の効果について分析を行った。本研究における重要な知見として,以下を得た。それは,投入物価格差別は反競争的な効果を持つことが知られているが,川下企業が株式保有を行っている場合,その反競争効果が消失する可能性があるということである。また,本研究課題に関連する研究として,垂直的市場の性質を研究し,いくつかの副次的な成果を得た。本研究課題で取り組んだ研究のいくつかは論文としてまとめ,英文査読付き雑誌に出版した。また,出版していない論文についても,英文査読付き雑誌に投稿をしている。
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