• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

金融・財政政策による政策アナウンスメント効果の分析

研究課題

研究課題/領域番号 20K01682
研究機関長崎大学

研究代表者

工藤 健  長崎大学, 経済学部, 准教授 (70404316)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード金融政策 / フォワード・ガイダンス / 財政政策 / 為替介入
研究実績の概要

「超低金利下におけるフォワード・ガイダンスが金融市場にもたらす効果」の分析については、政策担当者の発信内容に関する情報の収集と整理を進めてきた。収集したテキストデータと対応する金融市場データの購入について一部見直しを進めていることから、データベース整備やワークステーション購入を次年度に先送りした。それに伴い、データを必要とする予備的な分析のスケジュールもマクロ・ファイナンス分析の知見を取り入れた形で、次年度実施に向けて見直すことになった。
「財政政策のアナウンスメント効果」の研究については、過去の消費税率変更の際の情報やデータの収集を進めてきており、次年度以降のデータ整備の準備を進めている。この分析にあたっては、2018年に発表した「金融政策における物価指標の検討:一般物価インフレ予測のためのコア・インフレーション指標の検討」に関連して、物価上昇率の予測にもたらす影響についていただいた政策担当者からのコメントに基づき、このときに実施していたデータ分析結果の解釈を見直すとともに、物価上昇率の予測に関するアンケート調査に基づく主観的なデータに対して、客観データとして国債市場のデータを補うことで、分析の精度を上げる狙いがある。
「外国為替市場における政策当局のコミュニケーションの効果」の分析については、外国為替平衡操作状況などのデータを収集・整理しており、次年度以降の分析の準備を進めているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

「超低金利下におけるフォワード・ガイダンスが金融市場にもたらす効果」の分析に関連する金融市場データ整備に遅れが生じ、分析ソフトウェアやワークステーション購入なども遅延を生じた。使用するデータや分析手法の見直しを進めた結果、次年度以降のデータ整備に向けて準備を進めることになった。

今後の研究の推進方策

「超低金利下におけるフォワード・ガイダンスが金融市場にもたらす効果」の分析に関連して収集したテキストデータと対応する金融市場データについて、2021(令和3)年度に整備し、予備的な分析を進めて論文を執筆していく。
「財政政策のアナウンスメント効果」の研究については、予想物価上昇率に関連する国債市場データを整備して、分析を進めていく。
「外国為替市場における政策当局のコミュニケーションの効果」の研究については、外国為替平衡操作に関するテキストデータを収集し、予備的な分析に着手する。

次年度使用額が生じた理由

「超低金利下におけるフォワード・ガイダンスが金融市場にもたらす効果」の分析に使用するデータの見直しを進めたことから、データベースの契約や分析に必要な統計分析ソフトウェアおよびワークステーション購入に遅延が生じたことから、次年度使用額が生じた。データベース整備に見通しがついたことから、ワークステーションや統計分析ソフトウェアの購入を勧める計画である。

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi