制度評価の目的関数として社会的余剰の最大化を用いる点にある。この評価枠組みは、社会的余剰を用いて最適な混雑税を検討した大瀧,根本他ら(2018)の研究で開発されたものを、さらに拡張・発展させたものである。 道路行政の政策ニーズを的確に捉え、その本質を経済学のインフラ課金の理論を深めることによって明らかにし、シンプルではあるが具体的な道路ネットワークを想定したシミュレーション分析によって、損傷者負担原則による料金を算定し評価した点にある。高速道路料金 体系の改善に多くの示唆を与えることが期待できる。
|