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2023 年度 実施状況報告書

農林業における生態系サービスの事業化を阻害する要因の定量・定性的分析

研究課題

研究課題/領域番号 20K01699
研究機関近畿大学

研究代表者

坂田 裕輔  近畿大学, 産業理工学部, 教授 (50315389)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード生態系サービス / 選択型実験 / 森林
研究実績の概要

これまでに森林問題について、一般市民を対象としたアンケート調査の実施・分析、第2回アンケートの仮説構築、先進事例に関する文献調査を実施した。
アンケート調査については、調査サンプルのクリーニング、単純推計を実施した。アンケート調査の分析を引き続き行っている。仮説の構築・アンケートの実施は完了している。アンケート結果は統計ソフトRを用いて多項ロジットモデルによる推定を行った。当初検討していた仮説を概ね支持する結果が得られている。現在、統計モデルの妥当性を検証している。今後、モデルが妥当であると確認出来次第、結果を取りまとめることと、追加的な分析を行い、論文の執筆を行う予定である。
論文に関連する参考文献・紹介事例に最新情報を盛り込むべく情報収集を行ってきた。
アンケート調査については、今年度も実施することを予定している。この点については、すでに仮説の構築が完了しているため、早急にアンケートフォームを作成する。
森林・林業について先進事例の文献調査を行ってきた。これまでの研究でバイオマス活用が非常に進んでおりプラント建設も積極的であること、木材利用については消費者の意欲が低いことなどが明らかになっている。これらと実際の木材生産の状況に関する調査を突き合わせると、需要と供給が見合わないことがわかっている。
今年度は、最終年度として、ヒアリング・現地調査を積極的に行い、内容を取りまとめることを予定している。森林関係については、現状を一般に伝える意味で、論文以外にも公開手段を検討し、適宜公開していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

統計分析モデルについては、単純なロジスティック回帰ではなく、近年発展が著しい因果分析・機械学習モデルの適用を検討している。そのため、モデルの妥当性の検証に時間がかかっている。
また、昨年度後半は家族介護のため外出ができない事情が生じた。そのため、現地調査を実施することができず、研究が滞ってしまった。

今後の研究の推進方策

今年度はモデルの検証中である分析結果について論文を執筆を最優先にする予定である。
第2回のアンケート調査については、大まかな結果を夏までに得ることをめざしている。
現地調査は8,9月を中心に準備をすすめ、効率的に調査を行えるようにする。

次年度使用額が生じた理由

補助経費は主に現地調査費用に充てる予定であったが、家族介護の事情が生じたため、現地調査を実施できなかった。
そのため、昨年度は経費を使用することができず文献調査のみを実施することとした。
2024年度は研究最終年度として、現地調査を積極的に実施する予定であり、予算の半分程度を使用する。
残りの予算については、現在予定している第2回アンケート調査に使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Mitigating effect of providing specific information on consumers’ negative reactions to cause-related marketing2023

    • 著者名/発表者名
      Iijima Takao、Ota Masaya、Sakata Yusuke
    • 雑誌名

      Journal of Fair Trade

      巻: 4 ページ: 39, 57

    • DOI

      10.13169/jfairtrade.4.1.0039

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [図書] フェアトレードは甘くない2023

    • 著者名/発表者名
      太田壮哉, 坂田裕輔, 飯島高雄
    • 総ページ数
      195
    • 出版者
      Kindle Direct Publishing

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公開日: 2024-12-25  

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