| 研究課題/領域番号 |
20K01708
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| 研究機関 | 長崎大学 |
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研究代表者 |
福澤 勝彦 長崎大学, 経済学部, 教授 (00208935)
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| 研究分担者 |
藤田 渉 長崎大学, 経済学部, 教授 (30264196)
宇都宮 譲 長崎大学, 経済学部, 准教授 (60404315)
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| 研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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| キーワード | サプライチェーン / モジュール / アーキテクチャー / 雇用システム / 人的資源 |
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| 研究実績の概要 |
今年度は、すでに準備してきたモジュール化の概念を基礎としたアジア地域における現地調査を早期に実施し、その知見を踏まえた上で、理論研究およびデータ分析によって、モジュール化の結果としてもたらされるだろう、アウトソーシングでの労働や労働の分断化と呼ばれる労働の分断なのどの進展を捉えることを予定していた。
しかしながら、今年度は新型コロナ感染の拡大の影響もあり、海外および国内での現地調査は大きな制約をうけ、結果としてすべての現地調査の実施はできなかった。そのため、今年度は早期に研究計画を調整し、現地調査の必要のない分にしぼって、研究計画を再構成した。すなわち、今年度は、次年度以降の研究のためのさらなる強固な基盤をつくるために、研究環境の整備と文献及びデータに関わる研究を主として行った。
一つはグローバルに展開する現代のサプライチェーンに関するデータの収集と整理を踏まえ準備的な分析をすることで、アジア地域の現地調査のための調査地域および対象企業選定の準備作業をおこなった。労働のモジュール化の概念の再検討をすすめるとともに、工学分野、労働法、関連分野などの文献による研究調査を行った。雇用の現場で行われる労働のモジュール化の事例、機械におけるモジュール化とすりあわせなどの関係を整理し、労働におけるモジュールの整理を試みた。
さらに、アジア一地域の労働状況を知るための、データによる分析手法の開発を行った。その成果は今年度の成果として研究を学会で報告すると共に、論文として発表した。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナ感染の拡大のために、今年度予定していた海外現地調査がすべて実施できなかった。他方、文献調査に限定した研究や研究者間の議論によって、研究課題や手法の理解の共有などを深化するこができた。また、アジア地域のデータの収集、整理やその基本的な分析をすすめることができた。そのために、調査研究の部分は次年度以降に残したが、研究全体としては概ね順調に推移していると判断した。
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| 今後の研究の推進方策 |
今年度できなかった現地調査を実施し、文献研究の成果をもとに研究の早急な進行遂行を予定している。ただし、今後のコロナの感染状況もあり、現地調査にかわる資料の収集および平行して文献による理論面とデータに基づく実証的な面からの研究を実施する。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
コロナ感染の拡大のため、海外を含むすべての出張が停止となり、旅費をまったく使用できなかった。海外現地調査は本研究において重要であり、コロナ完成の収束状況をみながら次年度以降に繰り越して実施する予定である。
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