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2023 年度 研究成果報告書

金融市場における高頻度取引の発展が市場参加者の厚生に与える影響についての研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K01742
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分07060:金融およびファイナンス関連
研究機関一橋大学

研究代表者

西出 勝正  一橋大学, 大学院経済学研究科, 教授 (40410683)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード金融市場分析 / 高度金融技術 / マーケット・マイクロストラクチャー
研究成果の概要

本研究では,FinTechに代表される昨今の金融技術の発展が市場参加者の厚生や価格の情報効率性にどのような影響を与えるのかを分析するために理論モデルを構築した.特に,既存の理論研究と実証研究で高頻度取引などの最新の金融技術に対する評価が異なる点に着目し,2つの結果の解釈をつなぐことができる理論結果を導出することで新しい知見や金融規制に対する示唆を与えることを目指した.そのためにマーケット・マイクロストラクチャーと呼ばれる分野の理論や手法を用いて,市場制度や参加者の特性を明示的にモデル上で表現することで上記目的を満たす理論結果を導出できた.

自由記述の分野

金融ファイナンス

研究成果の学術的意義や社会的意義

構築された理論モデルを用いて,高頻度取引に代表される高度金融技術が市場に対して必ずしも悪影響を与えるものではないことを示すことができた.この結果は,従来の理論研究で指摘されている負の効果と異なる全く新しい結果であり,かつ実証研究の結果を支持する点で,学術的に高い意義があると言える.特に,高度金融技術を持つ投資家の戦略的行動の結果として市場流動性を供給するとの知見は興味深いものである.また,金融行政に対しても,単純な規制の強化が必ずしも最適であるとは言えないとの示唆を与えるものである.

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公開日: 2025-01-30  

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