研究実績の概要 |
本研究では,近年飛躍的な進展を遂げている情報技術を通じ資産価格評価のための分析基盤・分析の枠組みを確立し,その利点・課題を明らかにすることを試みる. 本年度においては,昨年度までに構築した企業属性データベースを基に企業の役員構成の決定要因について分析を行った.本分析では、ネットワーク分析を通じ、隣接する企業の特定を行い,隣接企業間の関連性について分析し,相互に影響を及ぼしていることを見出している. また,本年度はオルタナティブデータなどを含むデータベースの拡張にも取り組んでいる.具体的には,昨年度より取り組んでいる知的財産に関するデータについて,分析対象国を増加するなどの拡張を実施した。更に,企業のコーポレートアクションに関するデータベースも取り込み,それらデータベースを用いた基礎的な分析についても実施している. これらの研究成果の一部は,International Review of Financial Analysis, Smart Innovation, Systems and Technologies, Springer, International Conference on Electrical, Computer, Communications and Mechatronics Engineering (ICECCME, IEEE Xplore), 信託協会 信託経済研究会,金融工学研究センター 東京ファイナンスフォーラム 第34回研究会,計測自動制御学会 システム・情報部門学術講演会,人工知能学会 ビジネス・インフォマティクス研究会などにおいて報告を行っている.
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