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2022 年度 実施状況報告書

グローバルショックと資産市場間の相関構造

研究課題

研究課題/領域番号 20K01757
研究機関明星大学

研究代表者

中田 勇人  明星大学, 経済学部, 教授 (10366916)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード安全通貨 / GARCH / 石油価格 / 株価 / VAR
研究実績の概要

本年度は第一に、Safe haven Currency(安全通貨)に関する研究を佐藤綾野氏(青山学院大学)、Jay Percy氏(FD Tchnologies)と共同で進め、GARCH-in-meanモデルの推計によって、2000年代から直近までの主要国通貨のSafe haven Currencyとしての地位がどのように変動したのかを明らかにした。特に、COVID-19パンデミックの下で日本円はSafe haven Currencyとしての地位を維持する一方、もう一つの主要なSafe haven Currencyと考えられてきたスイスフランはパンデミック前にその地位を失っていたことが分かった。この研究成果をディスカッションペーパーにまとめた他、主要な成果を海外学術誌に投稿した(査読中)。
第二に、昨年度から引き続いて東南アジア各国の株式市場間の相関に世界市場における石油価格のショックが与える影響について研究を進展させた。本年度は他の研究者とのディスカッションによって、推定方法を一部改善したほか、推定結果に関する経済的解釈を深めることができた。また、これまでの研究成果を書籍の一章として出版するためにまとめた原稿を出版社に提出済みである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

上述の通り、主要な研究課題の多くについて学術雑誌への投稿や書籍としての出版の目途をつけることが出来た。一方で、一部の課題(グローバルショックの特定と識別)についてはコロナ禍で共同研究が停滞し、予定よりも進捗が遅れている。

今後の研究の推進方策

概要で説明した研究課題については、研究成果を公表するステージに入っているので、確実に出版できるよう引き続き注力していく。進捗が遅れている課題については、共同研究を加速させる目途が立っているので、年内に学術雑誌に投稿可能な成果をまとめることを目指す。

次年度使用額が生じた理由

コロナ感染拡大で海外学会への出席が不可能であったため、旅費の未使用が生じている。また、物品費については昨年度、ノートPCの供給が逼迫していたため、希望する機種を入手することが出来なかった。今年度の使用計画としては、海外学会(サンディエゴ、ソウル)への出張と、ノートPCの購入を予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] Time-Variant Safe Haven Currencies2023

    • 著者名/発表者名
      Ayano Sato, Hayato Nakata Jay Percy
    • 雑誌名

      SSRN

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.2139/ssrn.4355470

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] Time-varying safe haven status of major correncies2022

    • 著者名/発表者名
      Ayano Sato, Hayato Nakata Jay Percy
    • 雑誌名

      Meisei University, Graduate School / School of Economics, Discussion Paper Series

      巻: - ページ: -

    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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