• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

中国の少子化・長寿化が米中二国間経常収支に与える影響の理論的・実証的研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K01760
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分07060:金融およびファイナンス関連
研究機関南山大学

研究代表者

稲垣 一之  南山大学, 経済学部, 教授 (70508233)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード経常収支 / 国際資本移動 / 平均寿命 / 出生率
研究成果の概要

本研究の分析対象はアメリカの対中国経常収支であり、その決定要因として中国の人口動態に注目した。本研究を通じて、中国における少子化・長寿化は、アメリカの対中国経常収支に対して有意な影響力を持っていることが立証された。また、中国における長期的な人口動態のトレンドは、アメリカの対中国赤字を今後は減少させる効果を持つことが明らかになった。さらに、高齢者の労働参加率が上昇することにより、経常収支に対する長寿化の効果が増幅されることも示された。
以上の研究成果に基づいて、3本の論文を作成した。そのうち、2本の論文が査読付き国際学術誌より出版された。残りの1本は、査読付き国際学術誌へ投稿中である。

自由記述の分野

国際金融論

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、米中貿易摩擦は世界的な景気後退要因であると認知されている。米中貿易摩擦の今後の動向を推測するためには、アメリカの対中国経常収支の決定要因を理解する必要がある。この決定要因は未解明であったが、アメリカの二国間経常収支は2003年のデータから利用可能となり、実証分析に耐えられるサンプルが整備されたため、本研究が初めて分析を試みた。
分析の焦点は中国における少子化と長寿化であるが、特に長寿化については、国連によって今後60年にわたる平均寿命の予測値が公表されている。そのため、長寿化のインパクトは長期的に予測しやすく、本研究の成果は今後の米中貿易摩擦を理解する上で有益である。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi