研究実績の概要 |
本研究は、財政赤字と経常収支黒字が併存する経済背景や条件を明らかにすることを目的としており、海外研究者を含む3人により実施されている。研究初年度であった昨年度は、データの収集、モデルの推定、アメリカの経済学会(Western Economic Association International)での研究発表などを通して研究を進展させた。 〇Cyclical Reaction of Fiscal Policy and its Relationship with the Current Account Balance Western Economic Association International, Virtual 95th Annual Conference Program, June 26, 2020 また、研究結果は次の東北大学のディスカッションペーパーとして公表している。 〇Cyclical Reaction of Fiscal Policy and its Relationship with the Current Account Balance, DSSR Discussion Papers 118, Graduate School of Economics and Management, Tohoku University. このように研究は進展しているが、新型コロナウイルスのため研究者が異なる国(日本、イギリス、モロッコ)に居住することになり、研究内容を検討する機会が当初の研究計画より大幅に少なかった。予定していた海外出張も中止を余儀なくされ、居住地間の時差も大きかったため、主に電子メールでコミュニケーションをとることに努めたが、研究の方向性などについて予定していたようなオープンな議論ができなかった。(その結果、海外出張予算を翌年に繰り越すことになった。)
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