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2023 年度 実績報告書

滑らかな曖昧性選好を考慮した一般資産価格理論の構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K01766
研究機関一橋大学

研究代表者

鈴木 雅貴  一橋大学, 大学院経営管理研究科, 准教授 (30625984)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード曖昧性 / 資産価格 / 一般均衡
研究実績の概要

滑らかな曖昧性選好は、近年経済学およびファイナンスで注目されている意思決定理論である。本研究の目的は、この選好を連続時間モデルに適応した一般均衡資産価格モデルを構築することである。これにより、ファイナンス研究の重要課題である様々な資産価格パズルを解決することができる。
また本研究では、家計の曖昧性選考を効用関数ではなく確率分布の歪みによって表現することになる。この結果を適用すると、伝統的な期待効用理論の枠組みを維持したまま、モデルに曖昧性選好を導入することが可能となる。この利便性は本研究の大きな特色であり、幅広いファイナンス分野の理論・実証研究への応用可能性を持っている。
前年度までの分析により、本研究のモデルが①株式プレミアムパズル②安全利子率パズル③株式ボラティリティプレミアムパズルを同時に解決可能であることがわかっている。既存研究では個別の資産価格パズルに対する解決法を提示することが多いが、複数の資産価格を同時に説明できるという点において、一般均衡モデルとしての本研究の有用性を示すことができた。
最終年度(2024)年度では、これらの結果を学術論文にまとめ、査読付き学術雑誌(International Review of Financial Analysis)に投稿した。これについては既に掲載許可を受けており、2024年7月に刊行予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] A consumption-based term structure model of bonds and equity2024

    • 著者名/発表者名
      Suzuki Masataka
    • 雑誌名

      International Review of Financial Analysis

      巻: 94 ページ: 103310~103310

    • DOI

      10.1016/j.irfa.2024.103310

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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