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2020 年度 実施状況報告書

馬とともにあった暮らし――ミクロ史料から全国家畜データを作成する試み

研究課題

研究課題/領域番号 20K01799
研究機関立正大学

研究代表者

高橋 美由紀  立正大学, 経済学部, 教授 (50361845)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード馬 / 牛 / 歴史 / データ / 家畜 / 江戸時代 / 人口
研究実績の概要

2020年度は研究初年度であるため、入力すべき江戸時代の牛馬等の家畜資料の調査をおこなった。麗澤大学人口家族史プロジェクト室(PFHP)には、これまで宗門改帳や人別改帳から作成された人口を中心とする資料が集められており、その多くが基礎シート(Basic Data Sheet、BDS)として整理されている。ここには家畜情報や石高情報なども記載されている。BDSの情報でデジタルデータ化されているものがあるが、これは初期に入力されたXAVIER型、中期に入力されたV-BDS型、後期に入力され、現在も使用されている日文研プログラム型、およびExcel等で入力されたものがある。
麗澤大学人口家族プロジェクト室における入力データにおいて現在牛馬等の家畜の入力が確認されているものは、馬情報9件、牛情報4件、そのうち両方の情報がある村は2件であった。入力されたデータは日本全国で考えると東北地方に偏っている。「東の馬西の牛」と言われるように、牛情報のある地域はどちらかと言えば西に見られるように思われるが、東北地方の村でも牛の記載は見られる。現時点ではデータが一部しか用いることが期でない。このことの関しては、データの入力方法が一様では無いことが理由として挙げられる。入力されていてもすぐには用いることが難しいデータもあり、このあたりの確認が必要であることが判明した。②人口基礎シート(BDS)が作成されている村について、リストを作成した。家畜情報の確認はこれからである。③市史等の情報から馬および人口情報の入力をおこなった。
以上の全ての作業においてアルバイトの協力を得た。同時に、先行研究調査をおこない、必要な書籍をそろえた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年度はCOVID-19 の影響により、自由な移動が妨げられたことや学内行政に多くの時間がとられたため、史料調査が十分におこなえず、また、学会報告も学会の延期・オンライン化などにより妨げられることがあったため。

今後の研究の推進方策

入力されているデータにおいて家畜情報をどのように引き出すことが出来るのかの確認、BDSからの入力をおこなうと同時に、県史・市史など公刊されている資料を活用しつつ、アルバイトの協力を得てデータの入力を進め、ある程度の近世日本の家畜の見取り図を得たいと考えている。
また、入力された一部データを統計的に処理するために、必要なソフト(STATA)の新しいヴァージョンの購入をおこないたい。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19 により、研究出張および学会出張がおこなえなかったため。本年度も同様の状況が継続すると思われるので、これらを資料・統計ソフト購入およびデータ入力のためのアルバイト経費として用いたい。

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公開日: 2021-12-27  

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