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2021 年度 実施状況報告書

馬とともにあった暮らし――ミクロ史料から全国家畜データを作成する試み

研究課題

研究課題/領域番号 20K01799
研究機関立正大学

研究代表者

高橋 美由紀  立正大学, 経済学部, 教授 (50361845)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード馬 / 牛 / 家畜 / 近世 / 歴史 / 世帯 / 人口
研究実績の概要

本年度は、史料調査と撮影による収集を進める予定であった。歴史人口学の中心史料として人口と世帯等を知るために用いている「人別改帳」を含み、牛馬の頭数と変化が分かる史料を様々な地域から探し、頭数のみならず、牛馬の各村落における経済活動への貢献、あるいは経済活動への阻害等を確認出来る史料も収集することを計画していた。しかしながら、地域史料館における資料目録等で撮影を行いたい資料は存在したものの、COVID-19 の蔓延により、出張撮影は果たせなかった。可能であれば、これは2022年度に実施したい。その代わりとして、アルバイトの助力を得て、麗澤大学人口・家族史研究プロジェクトの支援を受けて、当該諸所存のBDS(ベーシックデータシート、宗門人別改帳からのデータを整理したシート)からのデータ入力を行った(約40ヵ村)。
作成されたデータの一部を論文にまとめる作業もおこなった(Takahashi, Miyuki, forthcoming, Horses in early modern Japan: Livestock usage in Asaka and Katsushika counties, in Satoshi Murayama ed., “Changing Living Spaces: Subsistence and Sustenance in Eurasian Economies from Early Modern Times to the Present”, Springer)。これが掲載された書籍は、2022年度中には出版の予定である。
そのほか、大学内研究所での研究報告をおこなった(「馬と人の江戸と明治-データ構築の試み」2021年11月30日、オンライン)。
関連書籍を集め、情報収集にも努めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

データ入力に関しては進んでいる。
ただし、概要の欄にも記載したとおりに、COVID-19 の影響により出張撮影による資料収集は進んでいない。2022年度以降に実施したい。

今後の研究の推進方策

状況を注視しながら、出張によるデータ収集(撮影)もおこないたい。同時に、現在進めているBDS等からの入力も引き続きおこなう。
様々な資料から馬を始めとする家畜利用の歴史を明らかにし、まとめていく。
学会報告(社会経済史学会等)により、客観的意見を参考に、蓄積したデータを用いた論文作成をおこなう。
最終年度に向けての公開の方法についても検討を行っていく。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19により、出張によるデータ収取が適わなかったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 馬と人の江戸と明治ーーーデータ構築の試み2021

    • 著者名/発表者名
      高橋 美由紀
    • 学会等名
      立正大学経済研究所月例研究会

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公開日: 2022-12-28  

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