研究実績の概要 |
口頭報告1回とリサーチペーパ1篇をまとめた。口頭報告は前年度の米山[2022]および未刊行のままであったYoneyama[2012]をもとにしたものであった。イギリスの徒弟制は「自己執行的」(Humphries[2003])と言われている これに対しては、Wallis[2008]等の暗黙の批判があり、その具体像は依然不明である。おそらくハンフリーズはその経済学が前提としていると思われる欧米の18世紀の社会すなわち権力や共同体関係が希薄化する方向に純粋化する社会を想定していると思われるが、そうした社会はむしろ例外的なアソシエーショナル(P..Clark)な社会であることを強調した。 リサ-チペーパ米山[2023]の方は現在Yoneyama[2019]として公開されているものの日本語による紹介である。英文拙稿以降すなわち2019年以降に重要な成果が現れるていることに鑑み、それらとの関連でyoneyama[2019]の事実を位置づけなおしている。 ①米山秀[2022]「近世イギリス徒弟制研究の現状と課題--近年の若干の研究か②Yoneyama,[2012] ‘The non-enrolled apprentice: Skill transfer and guild regulation in early modern English provincial towns‘,unpublished.③Yoneyama,[2019] ‘The decline of guilds and their monopoly in English provincial towns, with particular reference to Exeter’,Urban History.Vol.46-3 pp.443-463.④米山[2023]イギリスにおけるギルドの衰退とエクセタ縮絨工カンパニの変質
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