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2022 年度 実施状況報告書

近世イギリスにおける実子徒弟ーギルドの排他的機能と直系家族原理ー

研究課題

研究課題/領域番号 20K01810
研究機関東京都立大学

研究代表者

米山 秀  東京都立大学, 経営学研究科, 客員教授 (80158542)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードギルド / 徒弟制 / エクセタ / 労働
研究実績の概要

口頭報告1回とリサーチペーパ1篇をまとめた。口頭報告は前年度の米山[2022]および未刊行のままであったYoneyama[2012]をもとにしたものであった。イギリスの徒弟制は「自己執行的」(Humphries[2003])と言われている
これに対しては、Wallis[2008]等の暗黙の批判があり、その具体像は依然不明である。おそらくハンフリーズはその経済学が前提としていると思われる欧米の18世紀の社会すなわち権力や共同体関係が希薄化する方向に純粋化する社会を想定していると思われるが、そうした社会はむしろ例外的なアソシエーショナル(P..Clark)な社会であることを強調した。
リサ-チペーパ米山[2023]の方は現在Yoneyama[2019]として公開されているものの日本語による紹介である。英文拙稿以降すなわち2019年以降に重要な成果が現れるていることに鑑み、それらとの関連でyoneyama[2019]の事実を位置づけなおしている。
①米山秀[2022]「近世イギリス徒弟制研究の現状と課題--近年の若干の研究か②Yoneyama,[2012] ‘The non-enrolled apprentice: Skill transfer and guild regulation in early modern English provincial towns‘,unpublished.③Yoneyama,[2019] ‘The decline of guilds and their monopoly in English provincial towns, with particular reference to Exeter’,Urban History.Vol.46-3 pp.443-463.④米山[2023]イギリスにおけるギルドの衰退とエクセタ縮絨工カンパニの変質

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

一年延長したが、次年度、当初の目標を少しでも到達する見込みが立ったので。

今後の研究の推進方策

次年度は、「直系家族原理」の解体についてまとめる。最終的には米山[2008]『近世イギリス家族史』の改訂となることが展望される。取りあえず、まず、商工業に限らず、広く直系家族原理の後退の事例を集め、クロノロジを作成することからはじめたい。
通説の固定化に少しでも風穴を開けることができればと考えている。

次年度使用額が生じた理由

コロナで予定した海外調査が不可能になった

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] イギリスにおけるギルドの衰退とエクセタ縮絨工カンパニの変質2023

    • 著者名/発表者名
      米山秀
    • 雑誌名

      都立大学リサーチペパ(経済経営学研究科)

      巻: 未定 ページ: ー

  • [学会発表] 近世イギリス徒弟制研究の成果と課題ー近年の若干の研究から2022

    • 著者名/発表者名
      米山秀
    • 学会等名
      経済史研究会
    • 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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