ジョブ・クラフティングによってもたらされた仕事の意味やアイデンティティの変化が、さらなるジョブ・クラフティングにつながるプロセスが解明されていない。そこで、その活性化が重要な課題となっているプレシニア層の従業員を対象に、そうしたプロセスを検討した。ポストオフ(役職定年)経験者を対象にした質問紙調査の分析から、年齢包摂的風土が、ポストオフ直後のジョブ・クラフティングを促進し、ジョブ・クラフティングの継続をもたらすことが示唆された。また、プレシニア層にとって特に重要な関係性クラフティングが仕事の意味を高めるプロセスを説明する理論的枠組みを提案した。
|