研究課題/領域番号 |
20K01866
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
梶浦 雅己 愛知学院大学, 商学部, 教授 (60329597)
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研究分担者 |
内田 康郎 兵庫県立大学, 経営研究科, 教授 (90303205)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 国際標準 / 知財 / IPRポリシー / 国際ビジネス / 競争戦略 / ロイヤリティフリー / 業際化 |
研究実績の概要 |
自動運転、AI、IoT、これらに関連する技術開発競争は熾烈さを増す中、予想もできなかったようなことが簡単に実現されるその技術力に注目が集められてきているが、これら技術開発の背景にあるのは業種や業界を越えた企業間連携、すなわち「業際化の進展」である。本研究では、これまでのように国境を越えた事業活動のみならず、業界を越えた事業活動も進められる状況を、国際化と業際化の同時進行(同期化)と捉え、この現象がこうした新たな技術開発を後押ししているものと考えている。そして、この現象下において多くの分野で確認されるのが「知財の無償化」であるとしている。実際、IoTに欠かせない技術、RFID(電子タグ)の標準必須特許がロイヤリティフリーとなっているように、国際化と業際化がともに進む技術分野では、知財が無償化されるケースが増えてきている。本研究では、こうした新たなイノベーションの領域で確認されるようになった『知財の無償化』の戦略的な意味について理論化することを目的とするものであり、初年度となる昨年度は最新の実態を把握することを目的とした計画を持っていた。だが、新型コロナウィルスへの対応等により、研究環境が大きく異なり、本計画は大幅な遅れをとっている。本研究では、その核となる知財の無償化に関する既存の研究蓄積が十分では無いこともあり、そのため実地での調査が求められるのであるが、それを緊急事態宣言等が難しくさせてしまっている。そこで現在は、調査を予定していた機関に対する情報収集を可能な範囲で進めているところであり、この夏までに終了させる予定で活動しているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
上記の通り、昨年度は最新の実態を把握すべく、当初予定していた約70の技術開発コンソーシアムに向けた調査をする予定を組んでおり、その半数ほどの機関には直接出向きヒアリングを行えればと考えていたが、訪問する機会をつくることさえ難しい状況が続き、計画を大幅に見直すなどして対応している。
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今後の研究の推進方策 |
政府の緊急事態宣言が解除されていた期間に行うことのできた調査活動、同時に公開されている資料等に基づきながら、現在はワーキングペーパーの作成に取り組んでいる。同時に、その内容を基に今年度後半では論文を作成し、海外の学会誌等への投稿を検討している。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度のように外出自粛規制が続く中では、本研究計画の遂行に大きな影響力を持つ関係機関へのヒアリング調査が実質的にできなかったため、その計画および費用の実行は今年度に持ち越されることとなっている。
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