| 研究課題/領域番号 |
20K01867
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| 研究機関 | 京都産業大学 |
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研究代表者 |
具 承桓 京都産業大学, 経営学部, 教授 (20367949)
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| 研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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| キーワード | 地政学リスク / グルーバル生産ネットワーク / グルーバルサプライチェーン / 不確実性 |
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| 研究実績の概要 |
本研究は、日韓自動車及び部品企業を対象に国際比較の観点から、企業と取り巻く外部環境要因としての地政学リスクが、グローバル生産ネットワーク（GPN:Global Production Network）、グローバルサプライチェーン（GSC）の形成・構築・変貌への影響と、技術統合期における戦略的提携関係にもたらす企業行動（戦略的対応）のパターン、そのメカニズムなどについて明らかにすることである。具体的には、（1）企業に与える地政学リスクをパターン化し、どのような地政学リスクが多国籍企業の戦略的行動に影響を与えるのか、（2）地政学リスクのパターンによって、多国籍企業のグローバル生産ネットワークへの影響はどのような幅と深さを持つのか、（3）地政学リスクに対する企業の認識と、実行された行動パターンや戦略的提携の変化に関する比較分析など、3つの課題を研究課題として設定する。
2020年度の課題遂行と実績について報告すると、COVID-19の影響により、定性データ収集のためのフィールドおよびヒアリング調査が全然実施できなかった。それで、本研究が分析対象とする重要な地政学リスクのイベントについて資料収集と整理、先行研究のレビューを中心に研究を進めた。たとえば、地震（3.11.東北大地震、熊本地震など）、タイの洪水，尖閣諸島問題，韓国のサード問題サーズ、現在の新型コロナなどの病原菌拡散問題などによるグローバル生産及びグローバルサプライチェーン（GSCM）への影響などについて2次資料を収集した。ということで、学術的な成果物や発表は行っていない。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の感染拡大とそれによる影響により、定性データ収集のため、企業や関係者、当該地域の関係者などを対象とするフィールド調査、ヒアリング調査は全然できなかった。
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| 今後の研究の推進方策 |
COVID-19の感染拡大やその影響は次年度も今年度とほぼ同じ状況になりうると判断する。したがって、フィールド調査以外で可能な研究課題を遂行していく。
主には、地政学リスクとそのイベントの整理を踏まえ、（1）地政学リスクとサプライチェーン、（2）企業の意思決定とリスクマネジメント、などを中心に文献レビューを行う。可能な限り、文献レビューに関するまとめを行う計画である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
今年度、新型コロナウイルス感染症の影響により、研究活動への様々な支障が生じたため、次年度に研究内容を変更する。次年度は可能な範囲で、日本国内の関係者に対するヒアリング調査を行い、定性データを収集する。 また、コロナ感染状況を見ながら、貿易摩擦や輸出制限などによる韓国系企業や関係機関の行動変化に関する韓国現地ヒアリング調査も行う予定である。
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