研究課題
基盤研究(C)
本研究では、今日の自動車関連業界の技術環境等の変化に伴って、組織の境界や組織間関係がどのように変化しているのかを実証的に分析した。分析手法として、関連データを、多年度にわたり、かつ国際的に収集し、分析用の統合的なデータベースを構築し、社会ネットワーク分析の手法などを用いて分析した。分析の結果、組織間のネットワークに構造的な変化が観測され,また技術領域や地域によって多様であることが明らかになった。
経営学
諸先行研究において、自動運転車やコネクテッド・カーなどといった自動車業界の技術変化が、既存の組織間関係に与える影響の多寡については、必ずしも結論は一致しておらず、また分析対象や方法として事例研究によるものが多い。本研究では、全世界の自動車メーカーおよび関連組織間の関係性について、統合的かつ実証的に分析し、その変化を明らかにしたことが、主要な学術的あるいは実践的な意義である。