研究課題/領域番号 |
20K01871
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
團 泰雄 近畿大学, 経営学部, 教授 (60298502)
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研究分担者 |
東郷 寛 近畿大学, 経営学部, 准教授 (10469249)
吉田 忠彦 近畿大学, 経営学部, 教授 (20210700)
中本 龍市 九州大学, 経済学研究院, 准教授 (80616136)
井上 祐輔 函館大学, 商学部, 准教授 (90737975)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 人的資源管理 / 非営利組織 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、わが国の非営利組織、なかでも市民公益活動を支援する中間支援型の特定非営利活動法人(以下、支援型NPO)を対象として、組織の成長と発展に寄与するコア人材の育成およびリテンションのための施策が組織成果につながるメカニズムを明らかにすることである。初年度は主に、本研究のテーマであるコア人材の育成とリテンションのあり方に影響を及ぼす要因を幅広く捉えるために、非営利組織における人的資源管理の特徴に焦点を当てて考察を行っている。 当該年度は初年度であることも踏まえ、今後の研究を遂行するために必要となる文献研究を中心に、新たな理論的枠組みを構築することに注力した。具体的には、戦略的人的資源管理論の系譜と非営利組織を対象とした人的資源管理に関する研究の系譜を改めて整理し、批判的に検討した。中でも、非営利組織を対象とした人的資源管理に関する研究は邦文文献がほぼ存在していないことから、英語文献を多く収集し、研究動向を把握することができた。 その結果、非営利組織を対象とした人的資源管理に関するこれまでの研究は、個別の人事施策の分析から始まり、その後、組織のコンテクスト要因や戦略との関係に関するモデル化が進められ、その有効性に関する議論が展開されていることや、人事施策に対するスタッフの知覚やエンゲージメントへと領域が拡大していることがわかった。 そして、そこでの検討を踏まえて、British Academy of Management(BAM)と非営利法人研究学会で報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染拡大に伴うオンライン授業への対応等に追われたことによって、すべてを予定通りに進めることはできなかった。これまで継続して行ってきたインタビュー調査を実施することができなかったことは進捗を遅らせる原因となっている。しかし、本年度は現時点での成果に基づき学会報告を2回(国内・国際)行い、また理論的枠組みの構築を進めることができた。以上の理由により、やや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は文献の渉猟をより多く実施することを含めて、本年度実施した理論的研究を継続し、理論的枠組みの精緻化を図ると同時に、まず本年度の成果をもとに論文を作成する。また、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いた段階で、国立国会図書館やその他図書館における文献収集と、インタビュー調査を再開する予定である。そして、これらの結果をもとに国際学会での報告の準備を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、イギリスで開催され研究報告を行う予定であった国際学会がオンラインで開催されたために渡航費が使用できなかったことと、予定していたインタビュー調査や文献調査を実施することができなかったために出張旅費が使用できなかったことが、大きな要因である。 次年度繰り越し分は、感染状況が落ち着いていれば、実施予定であった出張を当初の予定に追加して実施する予定である。
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