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2023 年度 実績報告書

プラットフォームビジネスの普及段階に応じたネットワーク効果の解明とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 20K01887
研究機関青山学院大学

研究代表者

大内 紀知  青山学院大学, 理工学部, 教授 (10583578)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードプラットフォームビジネス / ネットワーク効果
研究実績の概要

本研究では、プラットフォームビジネスの普及段階に応じたネットワーク効果の解明し、プラットフォームビジネスの持続的な成長戦略に有効な知見を得ることを狙いとしている。
令和5年度は主に、ユーザ数の増加に伴う悪質なユーザの増加、ユーザ数の増加に伴うユーザの特徴の変化に着目した研究を行った。
ユーザの増加に伴い、他のユーザに迷惑な行動をとる悪質なユーザが増加し、ユーザが離れてしまうことが問題になっており、ユーザの質を管理する必要性が増している。一方で、ユーザの質の管理を厳しくすると、ユーザに手間が発生し、プラットフォーム(PF)の価値に対して負の影響を与える可能性もある。そこで、「ユーザ管理の厳格さ」が「ユーザの質」や「ユーザの手間」に与える影響、それらが「PFの価値」に与える影響について、フリマアプリの利用に関するアンケート調査を実施し、それらのアンケートデータを基に共分散構造分析を行い、PFの成長の初期段階と後期段階における影響の違いを明らかにした。
さらに、ユーザ数の増加に伴う、ユーザの特徴の変化がPFに対する満足度に与える影響について分析した。ファッションECモールを対象とし、早期利用者と後期利用者のPFに対する満足度に対して、ユーザが他のユーザに対して抱くイメージが与える影響について、アンケートを実施し、それらのアンケートデータを基に共分散構造分析を行った。その結果、ファッションECモールが、新規ユーザを獲得するために低価格帯のブランドの誘致を進め、低価格帯のブランドを好むユーザや価格を重視しファッションへの関心が低いユーザの割合が増加すると、以前からファッションECモールを利用しているユーザのファッションECモールに対する満足度が低下する可能性を示した。これらの研究成果は国際学会、国内学会で発表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Impact of the fashion consciousness of other users on customer satisfaction in a fashion e-commerce mall2023

    • 著者名/発表者名
      Rumi Yamamoto, Naoki Takahashi, Noritomo Ouchi
    • 学会等名
      The 23rd Asia Pacific Industrial Engineering and Management Systems (APIEMS 2023)
    • 国際学会
  • [学会発表] 「他のユーザーに抱くイメージ」がファッションECモールの満足度に与える影響 ―利用開始時期の異なるユーザーの比較2023

    • 著者名/発表者名
      山本 留光, 高橋 直己, 大内 紀知
    • 学会等名
      日本経営工学会2023年秋季大会
  • [学会発表] ユーザの質の管理がプラットフォームの価値に与える影響2023

    • 著者名/発表者名
      高橋 由衣, 高橋 直己, 大内 紀知
    • 学会等名
      経営情報学会2023年全国研究発表大会
  • [学会発表] 後発CGMを選択する投稿者の意思決定要因分析に向けた検討2023

    • 著者名/発表者名
      山本 麻衣, 高橋 直己, 大内 紀知
    • 学会等名
      経営情報学会2023年全国研究発表大会

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公開日: 2024-12-25  

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