研究課題/領域番号 |
20K01908
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
高井 文子 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (10408693)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | インターネットビジネス / 経営戦略論 |
研究実績の概要 |
本研究は、インターネットビジネスの市場構築に関して、定量的かつ比較的長期にわたる経時的な分析を行うことで、イノベーション・プロセスの進展と企業間競争の様相の変化を把握することを目的とする。 成長を続けてきたインターネットビジネスでは、イノベーションの段階の移行が進んでいる。こうしたイノベーションの段階が移行するに従って、企業間競争がどのように変化するのか、必要とされる戦略や、経営者や企業の能力やスキルの変化についての議論は、既存研究においても盛んに行われてきたものの、インターネットビジネスや金融業などのサービス業における実証分析の蓄積は十分ではない。具体的には、1.イノベーション・プロセスの段階の固定期に至る段階で、どのような戦略が有効であったかについて定量的に分析する、2.新たに立ち上がりつつあるインターネット金融業界の黎明期の競争を定量的・定性的に把握する、の2点を明らかにする。 令和2年度は、本研究における、第一の目的「イノベーション・プロセスの段階の固定期に至る段階において、どのような戦略が有効であったかという点について定量的に分析する」ための準備を行った。 申請者は、これまでの研究において、オンライン証券会社の各社の戦略を記述するデータベースとして独自に整備を行ってきた。既に、業界の黎明期にあたる1996年-2013年までの60社のパフォーマンス、戦略に関するデータベースは整備しているが、固定期に至る業界の定量的な分析には残りのデータ整備が必要であった。 令和2年度は、このデータ整備を進めた。また、これと並行して、研究を成功させるために最重要となる仮説構築に必要となる文献レビューを行った。 その結果、1件の論文を刊行し、1本の開設・1冊の出版(入稿済み)をすることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データ整備において、緊急事態宣言により移動が難しくなったことで、やや整備が遅れている。 また、インタビューやディスカッションに制約があることで、仮説構築においても、定性的な部分での検討にやや遅れが出ている。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度は、コロナ禍にありながらも、リモートでのデータ収集やディスカッションなど、研究推進が可能な体制につきある程度目処が立っており、当初計画通りの研究を行って行く計画である。
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次年度使用額が生じた理由 |
既述のとおり、緊急事態宣言発令などにより、研究計画にやや遅れが生じたことが理由である。 令和3年度は、コロナ禍にありながらも、リモートでのデータ収集やディスカッションなど、研究推進が可能な体制につきある程度目処が立っており、当初計画通りの研究を行って行く計画である。
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