研究成果の概要 |
成果として、第一に、SEDAモデル(Science, Engineering, Design, Art)の概念モデルを完成させた。第二に、消費財では、「アート思考のものづくり」(日本経済新聞出版)を出版した。ユーザーに迎合するのではなく、デザイン哲学を表現する重要性を明らかにした。 第三に、SEDAモデルを生産財企業へ応用する実証研究を実施し「キーエンス 高付加価値経営の論理」(日本経済新聞出版)を出版した。キーエンスは顧客企業の利益を最大化するためのソリューション提案を実施している点を明確にした。 2冊の著書を出版した点も含めて、計画通りにSEDAモデルの理論化と実証において成果をあげた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イノベーションには、消費財であれば感性に訴える価値、生産財であれば顧客企業にとっての実際のソリューションに結びつく価値に代表される暗黙的な顧客価値が必要になった。それに取り組むために最適な概念的モデルがSEDAモデル(Science, Engineering, Design, Art)である。本研究はSEDAモデル全体の中で、4つを融合するための理論的なフレームワークを開発し、同時にそれを裏付ける実証研究を行なった。学術的に初めての試みである。加えて、本研究で行なったSEDAモデルの発展は、日本のイノベーション政策や企業マネジメントにとって、理論的にも、実務的にも役立つ。
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