| 研究課題/領域番号 |
20K01941
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| 研究機関 | 県立広島大学 |
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研究代表者 |
朴 唯新 県立広島大学, 地域創生学部, 教授 (20435457)
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| 研究分担者 |
陳 韻如 滋賀大学, 経済学部, 准教授 (00389404)
中岡 伊織 宇部工業高等専門学校, 経営情報学科, 准教授 (50469186)
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| 研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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| キーワード | 研究開発戦略 / 探索型 / 活用型 / EV / Toyota / Tesla / BYD |
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| 研究実績の概要 |
本研究の目的は、EVにおける製品の設計思想に関するクローズド・インテグラル型対オープン・モジュラー型の対立概念をEV関連企業の研究開発・事業戦略の側面から検証するものである。日本の自動車企業は急激な技術革新に対応するために、従来のクローズド・インテグラル型に軸足を置きながら、徐々にオープン・モジュラー型を取り入れる戦略が主流である。一方、多くのEV用電池企業はEV事業においてオープン・モジュラー型を促進させる傾向が強い。本研究では、EV関連企業の製品設計思想の変遷を社会ネットワーク分析とテキストマイニングで動態的・複眼的に可視化し、EV事業に対する日本の自動車企業に有効な研究開発・事業戦略の提言に資する。本研究では、①EV関連企業の研究開発・事業戦略を各社の「特許情報」と「非特許情報」で変数に操作化し、各社の戦略ポジションを鳥瞰する。②各社の研究開発・事業戦略についてインタビュー調査を行う。③各社の研究開発戦略を「特許情報」から明らかにし、各々のインテグラル・モジュール化レベルを可視化する。④各社の事業戦略を資本・取引・提携関係などの「非特許情報」で変数に操作化し、クローズド・オープン化レベルを測る。最後に、各社の戦略パターン（クローズド・インテグラル型対オープン・モジュラー型）をモデル化し、経営成果との関係性について検証する。
本年度の成果としては、EV自動車企業3社（Toyota, BYD, Tesla）の研究開発戦略について特許データをベースに比較検討した。その研究成果の一部としてJournal of Robotics, Networking and Artificial Life に"The R&D Strategy of Automobile Companies in Radical Innovation"とタイトルで掲載した。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍の中で現地調査が難しい中、EV自動車企業（Toyota, Tesla, BYD）の特許データベースを構築している。国内外の研究分担者・協力者とは、ZoomなどのSNSツールを用いて研究会を定期的に開催している。
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| 今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策としては、主に（1）理論レビューに関しては、陳、中岡と国内外の研究協力者による研究会を開催し、EV関連企業の製品設計思想と研究開発・事業戦略をモデル化する。（2）データベースの構築は、各社の「特許情報」と「非特許情報」に関連するデータを整理する。（3）事例研究に関しては、日本のEV組立企業の調査を実施しつつ、韓国のJang先生の協力でLG化学の聞き取り調査を行う。（4）各社の特許データベースはPatent Integrationの分析ツールを用いて構築し、さらに、各国の特許データも追加する予定である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で予定していた学生アルバイトや外部の出張などを自粛せざるを得ないため、大幅に予算があまってしまった。コロナ禍が収まってからのアルバイト費用や出張経費などとして繰越を行いたい。
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