研究実績の概要 |
本研究の目的は、企業の支援する多様な芸術が組織内外との関係性に及ぼす効果を体系的に捉えることである。令和5年度の成果は、まず、原稿に関して「コーポレート・コミュニケーションにおけるアートプレイスの活用」(『日経広告研究所報』 328, 2023年4月)と「『企業らしさ』とは何か : 広報研究から見た経営理念,組織アイデンティティ」であった。 一方、国内外で4つの学会報告を行った。国内では「芸術支援と企業イメージ」(第96回 日本社会学会大会、10月)と「芸術支援におけるブランドと空間メディアの相互波及効果」(第14回 アジア・マーケティング研究報告会、2月)であった。国外ではHow Are Art Places Used for Communication?(EUPRERA 24th Annual Congress, 9月)と、Mutual Spillover Effects between the Brand and the Spatial Media in Arts Support(27th Annual International Public Relations Research Conference, 3月)の2本である。 さらに、2022年12月に上梓した『アートプレイスとパブリック・リレーションズー芸術支援から何を得るのか』が10月に日本広報学会、11月に日本広告学会でダブル受賞した。研究期間全体を総括すると、査読付き論文2本(うち3英文1本)、著書1本、査読なし論文2本で、実務家向けの論考3本であった。国内の学会・会議において、全国大会での口頭3本、ポスター発表1本、研究部会が口頭発表5本であった。国外において、ポスターが2本(スロベニアとイギリス)、口頭発表が3本(アメリカ合衆国2本とチェコ)であった。本研究課題に関わる学会賞は合計4本受けた。
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