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2023 年度 実績報告書

サプライチェーンの統合への組織文化の影響:マルチレベル分析のモデル開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K01951
研究機関京都産業大学

研究代表者

中野 幹久  京都産業大学, 経営学部, 教授 (70351690)

研究分担者 松山 一紀  同志社大学, 社会学部, 教授 (80351691)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードサプライチェーン・マネジメント / サプライチェーン統合 / 組織文化 / サプライチェーン・フィロソフィー / フォロワーシップ
研究実績の概要

2023年度は、交付申請書の研究実施計画から1年延長して、「モデルの検証・改良」に関することを行った。
第一に、「フォロワー焦点のSCM」に関する概念モデルについて、2年目から継続してきた精密機器製造業者を対象とした事例研究についての論文の査読の過程で、修正依頼に対応した。この論文および1年目から継続してきた食品製造業者を対象とした事例研究論文の2本が、国内学会誌に査読論文として採用された。第二に、同モデルの妥当性を検証したり、新たな知見を得るために、企業1社への事例研究、実務家5名と研究者1名へのヒアリング調査を行った。結果、国内学術誌に2つの資料を掲載することができた。ひとつは、繊維メーカーを対象として、経済的価値と文化的価値を両立する上でのリーダーとフォロワーの活動をまとめたものである。対象企業の社長および6部門の部門長への書面調査およびヒアリング調査を実施して、詳細なプロセスをまとめることができた。もうひとつは、サプライチェーン関連の部門での業務経験が豊富な実務家から、専門的な知識を提供してもらい(インタビュー2回とレポーティング)、食品メーカーの品質保証に関する活動をサプライチェーンの視点からまとめた。昨今、サプライチェーン活動は幅が広がっていることから、6次産業に関わる実務家へのヒアリング調査を含めて、フォロワーが身に付けるべきフィロソフィーについて、新たな知見を得ることができた。
上記の過程で、研究分担者との議論を目的とした打ち合わせを2回行った。なお、打ち合わせやヒアリング調査では、対面とオンラインを併用した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] サプライチェーンの事例:山田繊維における経済的価値と文化的価値の両立2024

    • 著者名/発表者名
      中野幹久・佐々木利廣
    • 雑誌名

      京都マネジメント・レビュー

      巻: 44号 ページ: 49-68

  • [雑誌論文] サプライチェーンの仕事:食品メーカーの品質保証2024

    • 著者名/発表者名
      石川裕・中野幹久
    • 雑誌名

      京都マネジメント・レビュー

      巻: 44号 ページ: 69-85

  • [雑誌論文] サプライチェーンにおけるクロスセクター協働:味の素AGFによる生産者支援プロジェクトの事例研究2023

    • 著者名/発表者名
      中野幹久・松山一紀・佐々木利廣
    • 雑誌名

      企業と社会フォーラム学会誌

      巻: 12号 ページ: 47-61

    • 査読あり
  • [雑誌論文] サプライチェーン・リスクに対するプロアクティブ行動:リコーにおける中国からタイへの生産移管の事例研究2023

    • 著者名/発表者名
      中野幹久・松山一紀
    • 雑誌名

      オペレーションズ・マネジメント&ストラテジー学会誌

      巻: 13巻1号 ページ: 1-19

    • DOI

      10.20586/joms.13.1_1

    • 査読あり

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公開日: 2024-12-25  

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