研究課題/領域番号 |
20K01952
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
陳 晋 立命館大学, 経営学部, 教授 (20341670)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ビジネス・エコシステム / 商業ドローン / DJI / 競争優位 / プラットフォーム戦略 |
研究実績の概要 |
2021年9月には『立命館経営学』第60巻第3号に「世界最大手商業ドローンメーカーDJIのプラットフォーム戦略」という論文を投稿し搭載された。 この論文は、ビジネス・エコシステムの視角から、現在世界商用ドローン業界を牽引している中国の商業ドローンメーカーである大彊創新科技有限公司(Dajiang Innovation Technology Inc、略称DJI)の競争優位とプラットフォーム戦略について分析した。 今まで製造業企業のプラットフォーム戦略に関する研究はほとんど先進国の企業を中心に行われている。エコシステムが拡大する時にオープン領域の市場(産業規模)が拡大することは、新興国の企業に成長のチャンスを提供したという分析が見られるが、新興国の企業をクローズ領域の技術を把握したプラットフォーム企業として研究するケースはまだ見られない。本論文はこのようなプラットフォーム企業にまで成長してきた新興国・中国の企業であるDJIの戦略分析を通じて、製造業におけるエコシステム進化の理論研究に貢献している。 2021年9月11日及び12日にはアジア経営学会の第28回全国大会に司会者と討論者として参加した。そして、9月11日には、「プラットフォーム戦略はエコシステム成立期、エコシステム成立から拡大への転換期とエコシステム拡大期の戦略から成り立っている」という分析枠組みを作り、最新のDJIのプラットフォーム動向を取り入れ、自由論題として「世界ドローン最大手DJIのプラットフォーム構築」というテーマの研究成果を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナの影響で現地調査ができなくて、公開している書籍・論文・資料を調べる以外、主にインタネットを利用して最新資料を探しているので、一次資料が足りなかった。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、積極的にオンラインの研究条件を利用して企業調査を展開し、今までの研究を進化し、学会に出席し学者たちと意見を交流しながら研究成果を公表していきたい。 また、コロナの制限を解除したら、夏休みか冬休みを利用して海外企業と市場の現地調査を行うつもりである。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍の影響で海外への現地調査ができなくなるため、次年度使用額が生じた。次年度には海外渡航の制限が緩和されると、科研費を使用して海外の現地調査を積極的に展開していく予定です。
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