研究課題/領域番号 |
20K01964
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
小宮 一高 兵庫県立大学, 国際商経学部, 教授 (90335836)
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研究分担者 |
金 雲鎬 日本大学, 商学部, 教授 (10410383)
猪口 純路 小樽商科大学, 商学研究科, 教授 (40405486)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ネットワーク・オーケストレーション / ネットワーク・ジレンマ |
研究実績の概要 |
本研究は、複数主体で事業に取り組むネットワークを基盤とした事業を、ネットーワーク・オーケストレーション(Network Orchestration)の概念から捉え、その管理能力であるネットワーク・オーケストレーション・ケイパビリティ(Network Orchestration Capability)や、それに影響を与える要因(正当性、パワー関係、市場志向、企業家志向など)について、事例研究をベースに検討するものである。 研究計画では、事例研究のための調査に取り組む予定であったが、新型コロナウィルス感染症の影響で、予定していた調査は昨年同様に実行できなかった。その対応として、既存データを利用して研究を進めること、また調査予定の企業について、ウェブや雑誌・新聞のアーカイブからの情報の収集をおこなった。新型コロナウィルス感染症による調査への制約が徐々に改善しているので、今後調査を進める予定である。 成果としては、既存データを用いて、ネットワーク・オーケストレーションに関連する研究を進め、8月に研究報告1件をおこなった。そこでは小売企業をにおいて、取引先とのネットワーク上での情報共有が、小売業の市場志向とどのように関連するかが検討され、ネットワーク・オーケストレーション・ケイパビリティの一端が明らかになっている。なお、2月には既存データを用いた研究による2編の論文を雑誌に投稿し、審査を受けている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症のために、予定していた事例研究調査を行うことができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の感染状況が改善し、出張を伴う調査が可能になった段階で、調査予定企業にアクセスして、事例の調査を開始する。また、可能な範囲でオンラインによる調査も検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、企業への調査活動ができなかったため、その分の費用を繰り越している。既存のデータを利用した研究をおこなうとともに、感染症の状況を踏まえ、可能な調査を実施し、計画の遅れを取り戻す予定である。
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