先行研究に基づいて,インスタ映え投稿の閲覧者の心理を体系的に説明する仮説モデルを構築できた.また,閲覧者に対する心理実験の結果から,そのモデルの妥当性について,一定程度検証することができた.同様に,インスタ映え投稿者の心理についても,心理実験の結果から,自己高揚呈示の動機や人気希求や賞賛獲得動機等の消費者特性が投稿意向に影響することが明らかになった. さらに,インスタ映え投稿を閲覧する日タイの消費者に対する心理実験の結果から,SNSにおいて消費者がどのような情報を得ようとするのか,また,どんな投稿が評価されるのかが,文化的な背景によって大きく異なる可能性が示された.
|