研究課題/領域番号 |
20K01977
|
研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
高橋 広行 同志社大学, 商学部, 教授 (00580325)
|
研究分担者 |
田中 祥司 摂南大学, 経営学部, 准教授 (70704922)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | スマートフォン / エンゲージメント |
研究実績の概要 |
本研究は,デジタル時代においてスマート・フォンを中心としたタッチ・ポイントの併用度の違いやスマート・フォンの活用の程度の違いによって,ブランド・エンゲージメントおよびブランド・ロイヤルティがどのように異なるのかを明らかにするものである。2020年度は,先行研究をさらにレビューしながら,共同研究契約を結んでいる大手下着メーカーのID-POSの購買履歴データを分析してきた。それと並行して,ロイヤルカスタマーに対して多くの定性的インタビュー(オンライン)を重ねながらカスタマー・ジャーニーを明らかにした。その結果,ロイヤルカスタマーのブランドに対するイメージや今後の具体的な施策について社内メンバーと一緒に検討してきた。 さらに,これらの施策の有効性を確認するために,スマートフォンの活用の程度とともに,ブランドイメージ,エンゲージメントの尺度を含めたインターネットを通じた定量調査を実施し,1500サンプルを回収した。 これらの調査データは現在,単純集計やクロス集計で経営企画に用いるための材料を得ながら,研究面では,顧客履歴データとセットで分析することで,研究目的である,スマートフォンの活用程度の違いとエンゲージメント・ロイヤルティの関係について現在,分析を進めつつある。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
初年度は,コロナの影響によって事例研究のためのインタビューに行けなかった。そのため共同研究を優先してきた。オンラインでの調査が主体となったものの,共同研究企業が積極的にデータ収集に動いてくれたため,想定以上にデータが集まってきている。今年度はこのデータを分析しながら,論文にしていく予定である。タイミングが合えば学会発表もしたいと思っている。
|
今後の研究の推進方策 |
量的データはある程度集まってきたため,分析作業に入っていく予定である。顧客履歴データも同時にデータセットに入れることで,研究論文として新しい知見を得られるような内容にしていきたい。並行してレビューも進める
|
次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は,調査が年度内に完了することができなかったためである。 使用計画は,次年度使用額と、当該年度以降分として請求し,引き続き調査分析費用として使用する予定である。
|