研究課題/領域番号 |
20K01980
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研究機関 | 桃山学院大学 |
研究代表者 |
角谷 嘉則 桃山学院大学, 経済学部, 教授 (20519582)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | コーディネーション / 政策実施過程 / まちづくり / 商業政策 / 商店街 / BID / エリアマネジメント |
研究実績の概要 |
研究活動は全体を通して順調に進んでいる。エリアマネジメントにかかわる文献を収集し、政策実施過程の分析を進めている。ただし、当初の予想と異なり「地域再生エリアマネジメント負担金制度」の活用が進展しておらず、調査先の選定に苦慮する状況になっている。そこで、全国エリアマネジメントネットワークに加盟する団体、都市再生推進法人、中心市街地活性化法のまちづくり会社まで範囲を広げて調査を進めて行く。 2020年度は学会発表1回、論文1本の掲載をおこなった。詳細は次の通りである。9月26日の日本流通学会関西中四国部会にてタイトル「中心市街地活性化法制における政策実施過程とコーディネーションの分析ー株式会社黒壁を事例として」で報告した。なお、この報告はZoomによるリモートで実施している。2021年3月に単著論文「中心市街地活性化法における政策実施過程とコーディネーションの分析-長浜市の株式会社黒壁を事例として-」を『桃山学院大学経済経営論集』に掲載した。以上。 訪問調査は、コロナ禍のなかで困難を極めた。詳細は次の通りである。長浜市に2回、大阪市に2回、河内長野市に1回とコロナ禍の中であったが現地調査も実施している。ただし、遠方の訪問先は大学の出張方針もあり、2021年度以降に実施する方針に切替ることになった。以上。 物品購入等は、予定通りに実施している。ただし、遠方の現地調査の実施を見送り、次年度以降に実施することにしたことから、約半額の予算を繰越すことになった。2021年度、2022年度に遠方の現地調査を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2020年度は学会発表1回、論文1本の掲載をおこなっており、計画通りの予定となった。新型コロナウイルス感染症の影響により、ヒアリングを受入れてもらえる団体が減るなど、現地調査は大幅な遅れが出ているが、長浜市など継続的な訪問先にルートを変更して対応した。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度は著書の出版を予定しており、現時点では順調に進んでいる。9月頃までは著書の執筆と修正に費やす必要があるため、年度の後半から新たな論文の執筆を始める予定である。また、学会報告はコロナ禍の中でリモート開催となっておいるが、 ただし、新型コロナウイルス感染症の影響は続いており、現地調査の遅れが出ている。昨年度も電話やZoomなどリモートでの調査を実施したが、今年度はそのケースを増やすしかないのではないかと危惧している。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、遠方への訪問調査が実施できなかった。これら遠方への調査は2021年度に予定を変更しており、2021年度中に予算を執行する予定である。ただし、2021年度も緊急事態宣言が発令される可能性が高くなっていることから、さらなる計画の修正が求められる可能性もある。その場合は、2021年度後半、2022年度中に遠方の調査を実施することにしたい。
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