研究課題/領域番号 |
20K01980
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研究機関 | 桃山学院大学 |
研究代表者 |
角谷 嘉則 桃山学院大学, 経済学部, 教授 (20519582)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | コーディネーション / 政策実施過程 / まちづくり / 商業政策 / 商店街 / BID / エリアマネジメント |
研究実績の概要 |
研究活動は全体を通して順調に進んでいる。エリアマネジメントにかかわる文献を収集し、政策実施過程の分析を進めている。ただし、当初の予想と異なり「地域再生エリアマネジメント負担金制度」の活用が進展しておらず、調査先の選定に苦慮する状況になっている。そこで、全国エリアマネジメントネットワークに加盟する団体、都市再生推進法人、中心市街地活性化法のまちづくり会社まで範囲を広げて調査を進めてきた。特に、商店街のエリアマネジメントとして成功例とされる事例を検討対象にしてきた。 2021年度、当該研究の業績は学会発表1回、研究会報告1回、論文1本、著書(単著)1冊と順調に進んできた。詳細は次の通りである。10月の日本流通学会全国大会にて報告した。なお、この報告はZoomによるリモートで実施している。2021年12月に単著『まちづくりのコーディネーション-日本の商業と中心市街地活性化法制-』、2022年3月に「Policy-Implementation Process in the Establishment of BID Analyses by the Coordination Model」を『桃山学院大学総合研究所紀要』に掲載した。以上。 訪問調査は、コロナ禍のなかで困難を極めた。詳細は次の通りである。長浜市に2回、大阪市城東区に2回、京都府南丹市に1回とコロナ禍の中であったが現地調査も実施している。なお、調査活動は、当初の計画ではイギリス訪問による調査を予定していたが、コロナ禍のため、断念せざるを得なかった。また、遠方の訪問先は大学の出張方針で困難だったため、2022年度に実施する方針に切替えた。以上。 物品購入等は、予定通りに実施している。ただし、遠方の現地調査の実施を見送り、次年度以降に実施することにしたことから、約半額の予算を繰越すことになった。2022年度に遠方の現地調査を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度は、イギリスのBIDについて論文をまとめ、コーディネーション概念を用いた分析の可能性を示すことができた。また、2020年度までの業績も含んだ著書を出版することができた。研究業績の発表は順調に進んできた。ただし、コロナ禍のなかで調査対象を訪問することが難しく、特にイギリスへの調査は断念せざるをえなかった。2022年度もコロナ禍が続いているため、海外への渡航が困難だと考えられることから、国内調査に切り替えて研究を進めていく。
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今後の研究の推進方策 |
現在、論文2本の作成が進んでおり、学会発表2回を予定している。研究業績は、予定通りに進められると考えている。上述のように、イギリスの訪問調査は実施が困難であると考えられることから、日本国内の調査に切り替えていく。さらに、上述のように「地域再生エリアマネジメント負担金制度」の先進的な事例がみつからないことから、商店街でエリアマネジメントを展開している事例の調査に切り替えて調査をおこなっていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
これまで実施できなかった遠方への訪問調査を実施する。また、イギリスへの海外渡航も可能性があれば検討する。
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